最近テレビなどで「セルフメディケーション」という言葉を聞く機会が増えた気がします。
しかし、その意味を詳しく知っている人は少ないのではないでしょか。

聞いたことはあるけど意味は知らないや…
この記事では、セルフメディケーションについて、その重要性や日本における普及率について解説していきます。
セルフメディケーション(Self-Medication)とは
定義
世界保健機関(WHO)において「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」と定義されています。
具体的には以下のような行動が含まれます。
セルフメディケーションが求められる理由
日本では少子高齢化が進んでいて、医療費の増加が大きな社会問題になっています。
この負担を軽減するために、国民一人ひとりが自身の健康管理に積極的に取り組み、軽度の不調などには自己対応できるようになることが求められてます。
また、近年では薬不足も頻発しているため、処方薬が必要としている人に行き渡っていない状態にあります。
症状が軽い場合は、同等の効果を得られる市販薬(OTC医薬品)を使用することが重要です。

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セルフメディケーションの重要性
医療費削減への貢献
セルフメディケーションが普及すれば、不要な病院受診が減少し医療費の抑制につながります。
例えば、軽度の風邪や頭痛で病院に行かずに市販薬で対応すれば、健康保険の財政負担が軽減されることが期待できます。

高熱や改善が見込めない場合は病院を受診してね
健康意識の向上
「自分の健康を自分で管理する」という意識が高まり、病気の予防になることが期待できます。
日々の食事や運動習慣を見直すことで、生活習慣病の予防が可能になります。

健康になればお薬を買わなくて済むから一石二鳥だね!
医療機関の適切な利用
現在、予約をしたにも関わらず受診に時間がかかってしまいます。
不要の受診を減らすことで、本当に必要な患者に対して適切な医療を提供しやすくなります。
医療現場の負担軽減にもつながります。
日本での普及率
世界との比較
日本におけるセルフメディケーションの普及率は低い方に感じます。
例えば、市販薬(OTC医薬品)の使用率がアメリカでは80%を超えるのに対し、日本では60%程度とされています。
また海外では、かぜ薬や解熱鎮痛剤だけでなく、ビタミン剤や漢方薬、民間医療なども積極的に活用しています。
これに対し、日本では「市販薬(OTC医薬品)=病院に行くまでの応急処置」と考えられることが多いのが現状です。
普及を妨げる要因
日本でセルフメディケーションの普及が遅れている要因として、以下の点が挙げられます。

医療に対する信頼が、セルフメディケーションの普及を妨げてるんだね
まとめ
セルフメディケーションは、医療費抑制や健康意識の向上に大きく貢献する重要な考え方です。
しかし、日本では十分に普及しておらず、適切な情報の収集や意識改革が必要です。
今後、自分自身の健康管理に積極的に取り組み、適切な情報や知識を得ることで、より良い医療環境の実現につながるかもしれません。
身近にある薬局やドラッグストアで薬剤師に相談し、市販薬(OTC医薬品)の正しい活用法を身につけ、健康管理の意識を高めていきましょう!
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